毎日・世論フォーラム
第365回
2024年9月5日
万博担当相 自見 英子

テーマ
「大阪・関西万博と地方創生が拓(ひら)く日本の未来について」

会場:ソラリア西鉄ホテル福岡

大阪・関西万博を日本経済の起爆剤に/
「西のゴールデンルート」開拓も急務と指摘

自見 英子 万博担当相
自見 英子 氏

プロフィール

自見 英子
(じみ はなこ)

 1976年、長崎県佐世保市生まれ。北九州市育ち。98年、筑波大学第三学群国際関係学類を卒業し、2004年に東海大学医学部卒業。07年、東大医学部付属病院小児科勤務。以後、専門医小児科医として研鑽を積む。
 10~13年、父・自見庄三郎氏の秘書を務め、日本医師連盟の組織内候補として16年の参院選(比例区)に立候補し初当選。自民党の青年局次長、女性局長などを歴任した。
 小児科医としての経験を生かし、こども家庭庁の創設や医療政策に取り組んでおり、子どもたちの健やかな発育をサポートするための「成育基本法」作りを目指す「成育医療等基本法成立に向けた議員連盟」(現・成育基本法推進議員連盟)の事務局長を務め、議員立法にこぎ着けた。新型コロナウイルス集団感染では、厚労政務官としてクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で船内対応にあたった。

 毎日・世論フォーラムの第365回例会が9月5日、福岡市中央区のソラリア西鉄ホテル福岡で開かれた。自見英子・万博担当相が登壇。自見氏は「大阪・関西万博と地方創生が拓(ひら)く日本の未来について」と題して講演し、「2025年大阪・関西万博を日本経済の起爆剤にする」と強調した。
 自見氏は25年4月の開幕に向け、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で進む会場の工事が順調に進んでいると説明。パビリオンを囲む大屋根「リング」上から見える光景を「緑があり、水があり、地球儀をのぞきこむようだ」とたとえたうえで「万博で子どもや若者にも、いろんな体験をしてほしい」と期待を述べた。
 計画では、来場者2820万人のうち350万人を外国人と見込んでいる。自見氏は、欧米豪の旅行客の多くが箱根、京都などを巡る東京―大阪間の「ゴールデンルート」を訪れている現状を踏まえ、関西以西に呼び込む「西のゴールデンルート」の開拓が急務だと指摘した。

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