毎日・世論フォーラム
第362回
2024年5月20日
福岡県知事 服部 誠太郎

テーマ
「福岡県の未来への扉を開く」

会場:ソラリア西鉄ホテル福岡

九州の飛躍と発展を勝ち取っていく/
新生シリコンアイランド九州の実現見据え

服部 誠太郎 福岡県知事
服部 誠太郎 氏

プロフィール

服部 誠太郎
(はっとり せいたろう)

 1954年、北九州市小倉北区出身。小倉高校卒業後、中央大学法学部に進み、77年、福岡県庁入庁。2021年4月の知事選に無所属で出馬し、99万票余りを得て初当選。福岡県初の県庁生え抜きの知事となった。
 入庁後は主に財政畑を歩み、06年には旧自治官僚の出向者が独占していた財政課長に生え抜きで初めて就任。その後、総務部次長、福祉労働部長などを経て、11年に副知事就任。17年に筆頭格の副知事となってからは、県議会との調整や県選出有力国会議員とのパイプ役としても力を発揮した。
 「県民をど真ん中におき、何をやるべきか必死に考え、もがいてきた」と、この3年間を振り返ったうえで、今後も県民の命と健康、生活を守ることを第一に、「1000億円の人づくり」「県内GDP20兆円への挑戦」「安全・安心で活力ある社会づくり」の3つの柱に基づく施策を展開し、未来を見据えて、福岡県の成長・発展の歩みを進めていくと強調する。

 毎日・世論フォーラムの第362回例会が5月20日、福岡市中央区のソラリア西鉄ホテル福岡で開かれ、福岡県の服部誠太郎知事が「福岡県の未来への扉を開く」と題して講演した。
 服部氏は半導体産業の集積強化を図る構想「新生シリコンアイランド九州」の実現を見据え、「これからの日本を支えるのは九州。九州のリーダーとして飛躍と発展を勝ち取っていく」と強調。そのうえで、半導体受託生産の世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に進出したことについて「九州全体に良い影響を及ぼす」と指摘した。
 九州に約1000社ある半導体関連企業の4割が福岡に立地しているといい、服部氏はこうした点を踏まえ「福岡にとっても大きなチャンス。国内外からの企業誘致を図りたい」と述べ、「三次元半導体研究センター」(福岡県糸島市)に最新機器を導入して研究開発を強化する考えを示した。

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