毎日・世論フォーラム
第351回
2023年4月13日
初代スポーツ庁長官、日本水泳連盟会長 鈴木 大地

テーマ
「スポーツ振興とアスリートの視点で語る
地方都市の意義」

会場:ソラリア西鉄ホテル福岡

観客、選手による
「エネルギーの交換」に期待

鈴木 大地 初代スポーツ庁長官、日本水泳連盟会長
鈴木 大地 氏

プロフィール

鈴木 大地
(すずき だいち)

 1967年、千葉県出身。88年ソウル五輪の100m背泳ぎで、日本競泳陣16年ぶりとなる金メダルを獲得。現役引退後は米国の大学で客員研究員やコーチを務め、2013年に史上最年少の46歳で日本水泳連盟会長に就任。15~20年まで初代スポーツ庁長官を務め、アスリート支援や地域スポーツ推進、健康増進などに取り組んだ。共生社会やユニバーサル社会実現への提言などを目的とする毎日新聞の毎日ユニバーサル委員会委員。

 初代スポーツ庁長官で日本水泳連盟(日本水連)会長の鈴木大地氏が4月13日、福岡市のソラリア西鉄ホテル福岡で開かれた毎日・世論フォーラム第351回例会で「スポーツ振興とアスリートの視点で語る地方都市の意義」と題して講演。7月に同市で開催される世界水泳選手権について「オリンピックに並ぶ水泳競技の祭典」と述べ、好記録や地元のサポートなどによる大会の盛り上がりに期待を寄せた。
 世界水泳選手権には約190カ国・地域から世界トップレベルの選手約2400人が参加し、約50万人の観客が見込まれる。大会後には、一般参加可能な世界マスターズ水泳選手権が福岡、熊本、鹿児島各市で開かれる。開催都市では、選手や観客が観光や飲食を楽しむことによる経済効果が期待され、鈴木氏は「スポーツツーリズムでまちおこしができる」と地方都市で国際大会が開かれる意義を指摘した。
 日本水連は世界水泳の競泳代表に池江璃花子選手や瀬戸大也選手ら40人を決定。鈴木氏は「観客が盛り上がり、選手がいい記録を出す『エネルギーの交換』に期待している」と応援を呼び掛けた。

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