毎日・世論フォーラム
第370回
2025年4月25日
国民民主党代表、衆議院議員 玉木 雄一郎

テーマ
「国民民主党がめざす国のかたち」

会場:西鉄グランドホテル2F プレジール

参院選後、権力の形は変わる

玉木 雄一郎 国民民主党代表、衆議院議員
玉木 雄一郎 氏

プロフィール

玉木 雄一郎
(たまき ゆういちろう)

 1969年、香川県出身。93年、東京大法学部卒業。同年、大蔵省(現・財務省)入省。97年、ハーバード大ケネディスクール修了。
金融庁(証券取引等監視委員会)、大阪国税局総務課長を経て2002年、内閣府に出向し、行革大臣秘書専門官、特命担当大臣秘書専門官。05年8月に財務省を退官。翌月の衆院選(香川2区)から初出馬したが落選し、次点に。続く09年8月の衆院選(香川2区)で11万票近くを得て初当選した。以降連続当選し、現在、6選目。
 兼業農家に生まれ、農作業の手伝いをして育った。「政治の役割は『国のふところ』を豊かにすることではなく『国民のふところ』を豊かにすること」が基本理念。
 24年の総選挙では党代表として「手取りを増やす」など市民感覚に寄り添った政策を訴え、改選前の4倍にあたる28議席を獲得。この結果、基礎控除額引き上げなど、国政改革に向けたさまざまな動きが国会に生まれている。

 毎日・世論フォーラムの第370回例会が4月25日、福岡市中央区の西鉄グランドホテルで開かれ、国民民主党の玉木雄一郎代表が「国民民主党がめざす国のかたち」と題して講演した。
 玉木氏は参院選後の政治状況について「日本の政治は動く」と断言し、「三つから五つの政党が協力する新しい権力運営のルールができてくる」との見方を示した。自身が首相を目指すかについては時期を明示せずに「そういう気概を持ってやりたい」と述べるにとどめた。
 トランプ米大統領の関税政策への対応などを巡り、国際社会が大きく混乱するなかで「日本はイノベーション(革新)を起こしつつ、平和を維持することにリーダーシップを発揮できる国であるべきだ」と指摘。実現に国民民主が中核的な役割を果たすとして、「まずは選挙で候補者を立てて議席を増やす。このことに全力を傾けたい」と話した。

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