毎日・世論フォーラム
第380回
2026年7月31日
明海大学教授、日本国際問題研究所研究主幹 小谷哲男 氏

テーマ
「トランプ米大統領のプロファイリング」

会場:ホテルニューオータニ博多

外交でも取引自体が目的に

小谷 哲男 明海大学教授、日本国際問題研究所研究主幹
小谷 哲男 氏

プロフィール

小谷 哲男
(こたに てつお)

 1973年、兵庫県出身。98年、大阪教育大学卒。2001年、同志社大大学院アメリカ研究科博士課程前期課程修了(アメリカ研究)。03~06年、米・ヴァンダービルト大日米関係協力センター研究員。08年、同志社大大学院法学研究科博士課程満期退学。その後、米戦略国際問題研究所(CSIS)招聘研究員、日本国際問題研究所主任研究員などを経て20年4月から明海大学外国語学部教授。
 日米関係、アメリカのアジア政策、インド太平洋地域の国際関係と海洋安全保障が主なテーマ。東、南シナ海の問題や米中対立などについて多角的な視点で分析している。

 福岡市中央区のホテルニューオータニ博多で7月31日、毎日・世論フォーラム(毎日新聞社主催)の第380回例会があり、米国や東アジアの安全保障に詳しい明海大教授で日本国際問題研究所研究主幹の小谷哲男氏が「トランプ米大統領のプロファイリング」と題して講演した。
 11月の中間選挙に向けて自身に有利な選挙制度改革を促すなど、手段を選ばないトランプ氏。小谷氏は複数のキーワードを挙げて行動原理を解説した。例えば、黒人大統領を認めないトランプ氏は「オバマ(元大統領)の功績の否定」を目的とし、イランへの経済制裁を復活させるなど正反対の政策を次々と打ち立ててきたと指摘した。
 また、取引にたけた「ディールメーカー」を自称するトランプ氏は「外交でも取引自体が目的となっている」とみる。外交ショーで自らが目立つことを最優先する一方、実は成果の中身に関心がないという困った特徴もあると解説。力こそ正義の「現実主義」で国際法を無視するトランプ氏は「普通の政治家ではない」という。中国の習近平国家主席がトランプ氏に接近しており、「米国に経済的な利益があれば、台湾や日米同盟も見捨てられるかもしれない。それが今の米大統領だ」と警鐘を鳴らした。

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